{"created":"2023-06-19T07:18:26.341175+00:00","id":3799,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"8695284f-63ba-4831-86e3-d31a2b127895"},"_deposit":{"created_by":4,"id":"3799","owners":[4],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"3799"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:az.repo.nii.ac.jp:00003799","sets":["370:15:392"]},"author_link":["17673","17674"],"item_10006_date_granted_11":{"attribute_name":"学位授与年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_dategranted":"1967-12-20"}]},"item_10006_degree_grantor_9":{"attribute_name":"学位授与機関","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreegrantor":[{"subitem_degreegrantor_name":"麻布大学"}]}]},"item_10006_degree_name_8":{"attribute_name":"学位名","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreename":"獣医学博士"}]},"item_10006_description_7":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"ニューカッスル病ワクチンに関しては、本病が1つの独立した疾病として認められて以来、生ワクチン、不活化ワクチンともほぼ同時期に開発され、今日まで種々研究されている。両者の長短を比較するのにはまだ数多くの難点があるが、従来生ワクチンの長所と云われてきた点は、免疫力が強く持続性の長いこと、投与法に容易さのあること、および米国やその他の諸国で長年余に亘って使用されてきているので有効であるらしい、などの点である。しかし生ワクチンの免疫力の強さや持続性の長いことは、病原性のmildなウイルス株(lentogenic strain)から作成された場合にのみあてはまり、逆にこのようなmildな株ではワクチン接種それ自身で発病するものがみられたり、他のニワトリへ病気を伝播することが知られている。また投与法についても、飲水法やエロゾール法のように水に溶かして投与する場合、ニワトリ個体による投与法の不確実性など、使用に際して最大の注意が払われなければならないし、このような方法で投与された場合、ワクチンウイルスの気道感染によってCRD(Chronic respiratory disease)など、他の呼吸器疾患を誘発する可能性もある。さらに生ワクチンの場合、ワクチン材料中に迷入した他の病原体をワクチン自身が伝播する危険性もある。またニューカッスル病ウイルスは元来、変異性の顕著なるものであるため、生ワクチンに用いられている弱毒ウイルスがその病原性を復帰しえないと云う保証がない。以上の点を不活化ワクチンの場合にあてはめてみると、不活化ワクチンでも使用法が適切であれば、差がみられないし、何よりも安全であると云う点である。すなわちニワトリのageに関係なく使用でき、接種によってワクチンそれ自身による感染を起したり、その感染を他のニワトリに伝播させる危険性もないし、ワクチン材料中に含まれる可能性のある他の病原体を伝播することもない。さらに不活化ワクチンは個体別に接種されるため、接種量が厳格に規定でき、また筋肉内注射によることが多いため、CRDその他の気道感染症を誘発することもない。\n 不活化ニューカッスル病ワクチンについては、本病が独立した疾病であることが認められて以来、種々研究され、いろいろなタイプのワクチンが作成されている。不活化剤としては、クリスタル・ビオレット、紫外線の照射、ホルマリンなどが主として用いられてきたが、1955年Hartmanらによってβ-Propiolactoneにウイルス不活化作用が報告されて以来、種々のウイルスの不活化に応用され、ニューカッスル病ワクチンでは、MackおよびChotisen(1955)によって始めて応用され、以来多くの研究者によってBPLによるニューカッスル病ウイルスの不活化について検討されてきている。BPLは短時間で完全な不活化ができること、不活化は広いPH域内で行うことができ、さらに残余BPLはすみやかに加水分解してβ-oxy-Propionic acidとなり不活化作用が失われるため、残余BPLによる抗原性の損失を防ぐことができる。などの利点があり、これらの点はすべて不活化ウイルスワクチン作成のために好適である。またBPLは、ホルマリンや石炭酸のごとき蛋白変性剤とは異り、ウイルス粒子の外被蛋白に対する作用が弱いため、抗原性蛋白はほとんど変化のないままに保持され、高度の抗原性を有するワクチンの作成が可能であると云われている。日本に於ては不活化ワクチンの作成に不活化剤としてBPLを使用した報告は少く、わずかに狂犬病ワクチンの試作および日本脳炎ワクチンの不活化実験にホルマリンなどとの比較実験に使用されているにすぎず、いずれもまだ実用の域に達していない。\n 著者は不活化剤としてBPLを使用し、アジュバントとして、燐酸アルミニウムゲルを使用したワクチンを作成して、以下のごとき種々の実験を試みた。\n すなわちニューカッスル病ウイルス(NDV)佐藤株に感染した鶏胎児の30%PBS乳剤にその感染漿尿液を加えて遠心した上清をウイルス材料とした。これに対するBPLの不活化作用をしらべるとともに、アジュバントとしての燐酸アルミニウムゲルの作用を検討し、さらにこのようにして作成されたワクチンの抗原性、ニワトリに接種した場合の免疫原性、免疫の持続期間、安全性、およびこのワクチンの保存性について検討した。\n NDVの不活化に必要なBPLの最少有効濃度は37℃および4℃24時間の不活化で、いずれの場合にも0.025%であった。4℃不活化の場合最少濃度が0.1%以下であれば赤血球凝集素に対する影響はみられなかった。このような不活化はウイルス材料のpHが6.0~8.0の範囲内であれば、37℃、4℃の場合とも、ほとんど差がみられなかったが、用いるウイルス材料により差がみられた。すなわち30%ニワトリ胎児乳剤、それに漿尿液を加えたもの、および精製ウイルスの揚合には不活化が容易に行われるが、漿尿液のみの場合、0.1%以下のBPL濃度では不完全であった。なお、0.25%以上のBPL濃度では抗原性が損われるため、安全な濃度域は0.05~0.1%と考えられる。\n ウイルスの燐酸アルミニウムゲルの吸着は、ゲル濃度に比例して高まり、ゲル濃度が10~20%では50%、30%では75%、40~60%では87.5%、および70%以上では100%のウイルスが吸着することが認められ、ワクチンの免疫能を増強することが解った。さらにホルマリン不活化したウイルス材料とBPL不活化したウイルス材料について、燐酸アルミニウムゲルを添加したものと、添加しないものとをニワトリに接種して、その感染防禦能を比較したところ、BPL不活化―燐酸アルミニウムゲル添加ワクチンを接種した場合には100%、ホルマリン不活化―燐酸アルミニウムゲル添加ワクチンでは80%の防禦率がみられた。それに対し、ゲルを添加しなかった場合にはいずれも60%の防禦率を示した。このことからBPL不活化の場合でも、ホルマリン不活化の場合でも、燐酸アルミニウムゲルのアジュバント効果が認められた。さらにこの結果からBPL不活化の方が、ホルマリン不活化したものより免疫原性の強いことが認められた。また燐酸アルミニウムゲルは、水酸化アルミニウムゲルよりもアジュバント効果が強く、油性アジュバント(Freundの不完全アジュバント)とはほぼ同程度であった。\n 上記のごとくBPLで不活化し、アジュバントとして燐酸アルミニウムゲルを添加したニューカッスル病ワクチンの免疫発現時期はヒナでは10日前後、成鶏では2週間前後であり、このワクチンの1回接種によって、少くとも7ヶ月間の感染防禦能が認められ、中和抗体は少くとも9ヶ月間残存した。\n 100mlづつバイアルびんに分注して4℃および37℃保存したワクチンをふ化3ヶ月令のニワトリに接種したところ、4℃で14ヶ月保存したものでは100%の防禦率が認められ、17ヶ月保存したものではわずかに抗原性が損われたが、防禦能は充分認められた。37℃保存したものでは少くとも21日間は感染防禦能が認められた。また燐酸アルミニウムゲルを添加しないワクチンでは37℃で1週間の保存でも効力が認められなかったところから、燐酸アルミニウムゲルはアジュバント効果のみならず、保存中の抗原性の保護作用のあることも認められた。\n このワクチンをニワトリに接種し、臨床所見を観察したが、何らの異常を認めなかった。また産卵中の雌鶏に接種して1ヶ月産卵率を観察したが、ワクチン接種によると思われるような産卵に対する影響は認められなかった。\n 以上の結果から、0.05%BPLで、30%感染鶏胎児乳剤およびその漿尿液の遠心上清を不活化し、50%に燐酸アルミニウムゲルを添加したワクチンは、安全であり、保存有効期間も長く、良好な免疫力を賦与するワクチンであることが証明された。\n","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10006_dissertation_number_12":{"attribute_name":"学位授与番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_dissertationnumber":"乙第11号"}]},"item_10006_version_type_18":{"attribute_name":"著者版フラグ","attribute_value_mlt":[{"subitem_version_resource":"http://purl.org/coar/version/c_ab4af688f83e57aa","subitem_version_type":"AM"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"五十嵐, 義輝"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"17673","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"Igarashi, 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