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  1. 著者
  2. Y
  3. 姚 静雅
  1. 学位論文
  2. 獣医学専攻
  3. 博士論文(甲)

僧帽弁閉鎖不全症の犬の左房圧に対する 浸透圧利尿剤の影響について

https://az.repo.nii.ac.jp/records/2000482
https://az.repo.nii.ac.jp/records/2000482
7e52a85e-5805-42af-a35e-187a36ae5474
名前 / ファイル ライセンス アクション
diss_dv_kou188.pdf diss_dv_kou188.pdf (4.3 MB)
diss_dv_kou188_jab&rev.pdf diss_dv_kou188_jab&rev.pdf (230 KB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2025-12-15
タイトル
タイトル 僧帽弁閉鎖不全症の犬の左房圧に対する 浸透圧利尿剤の影響について
言語 ja
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ doctoral thesis
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
その他(別言語等)のタイトル
その他のタイトル Effects of Osmotic Diuretics on Left Atrial Pressure in Dogs with Mitral Regurgitation
言語 en
著者 姚, 静雅

× 姚, 静雅

ja 姚, 静雅

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 はじめに
 僧帽弁閉鎖不全症(Mitral Regurgitation, MR)は、老齢の小型犬に多発する後天性心疾患であり、僧帽弁の変性および接合不全によって左心室から左心房への血液逆流が収縮期に生じる進行性の病態である。MRによる持続的な容量負荷は左房圧(Left atrial pressure, LAP)の上昇と心臓リモデリングを惹起し、肺うっ血や肺水腫のリスクを増加させる。さらに、前方拍出量が低下することで、運動耐容能が低下する。約30%の症例はうっ血性左心不全(Left-sided congestive heart failure, L-CHF)を発症し、致死的転帰を辿る。
 MR症例は無徴候であっても心拡大が認められた段階でホスホジエステラーゼIII阻害薬(強心薬)を投与することで、L-CHF 発症までの期間を延長させることが可能である。L-CHF発症後は1年以内に半数が死亡するが、レニン‐アンジオテンシン‐アルドステロン系阻害薬、ループ利尿薬ならびに強心薬を中心とした対症療法を実施することで、一定の生活の質を保つことが可能である。ただし、MRが多発する高齢犬においては緑内障や脳腫瘍などで眼圧や頭蓋内圧の上昇を伴う疾患を併発することがあり、これらの管理目的でマンニトールやイソバイドなどの浸透圧利尿薬が使用されることがある。
 しかしながら、MR罹患犬は既に体液量(前負荷)が増加している病態であり、輸液や輸血などによる容量負荷により、L-CHFが惹起されるリスクが考えられている。浸透圧利尿薬は最終的には利尿により体液量を減少させるが、先行して一時的に血管内容量を増加させる薬剤であることから、心負荷の増悪を引き起こす可能性がある。そのことから、投与には慎重な判断が求められるが、著者らの知る限り、これらの薬剤がMR犬の心循環動態に与える影響について詳細に検討した報告は存在しない。
 そこで本研究では、実験的に僧帽弁腱索を切断することでMRモデル犬を作製し、マンニトールおよびイソバイドの投与が左房圧および心拍数に与える影響を、次世代テレメトリーシステムを用いて検討することを目的とした。

実験目的
 MRを有する犬において、浸透圧利尿薬が平均左房圧(mean LAP, mLAP)と心拍数(Heart rate, HR)に対して、どのような影響を与えるかを明らかにすることを目的に実験を実施した。mLAPおよびHRは、前負荷ならびに交感神経応答の即時的変化を捉える指標として有用であることから、本研究ではこれらを主要な評価項目として選定した。

実験方法
 健常ビーグル犬(雄1頭、雌4頭;体重:10.8±1.2 kg)を対象に全身麻酔下で開胸手術を行い、僧帽弁後尖(壁側尖)の腱索を一部切断することにより、実験的MRモデルを作製した(承認番号:230919-13)。さらに、左心房内にテレメトリー遠隔測定装置(Physio Tel TM Digital M11、米国 Data Sciences International 社製)を外科的に埋設し、術後1か月以上の安定期間を経て、覚醒下でmLAPおよびHRをリアルタイムに連続測定可能な状態を確立した。

投薬および測定デザイン
マンニトール(静脈内投与)
 20%マンニトール注射液(20%マンニトール注射液「YD」、陽進堂株式会社、富山県)を0.5 g/kg、1.0 g/kg、2.0 g/kgの3用量に分け、15分間の持続静脈内投与(CRI: continuous rate infusion)を実施した。対照群には、同様の投与速度および投与時間(15分間 CRI)で生理食塩水(5 mL/kg)を投与した。投与前(pre)、投与終了直後(t0)、および投与後1時間(t1)から12時間後まで毎時、mLAP および HRを記録した。各投与群の間には1週間以上のウォッシュアウト期間を設け、前回の投薬による影響を最小限に抑えた。
イソソルビド(経口投与)
 イソソルビドシロップ 70%(イソバイドシロップ 70% 30mL、興和株式会社、東京都)を1回2 mL/kgで単回経口投与し、対照群として同量(2 mL/kg)の水を経口投与した。投与スケジュールはマンニトール群と同様に設定した。マンニトール群と同様のタイムスケジュールでもマンニトール群と同様として、mLAPおよびHRを測定した。

統計解析
 得られたデータは線形混合効果モデル(Linear Mixed Effects Model)を用いて解析を行い、Bonferroni補正後の有意水準をp < 0.05と定め、有意差の有無を判断した。とくに、投薬量・投与経路と時間の交互作用に注目し、mLAPおよびHRの経時的変化と薬剤効果との関連性を多変量的に評価した。

結果および考察
 腱索切断後のMRモデル犬は、米国獣医内科学会のガイドラインに準じてステージ分類を行ったところ3頭をステージB1、2頭をステージB2に分類した。
 マンニトール投与の結果、低用量および標準用量(0.5 g/kg、1.0 g/kg)ではコントロール群と比較してmLAPに有意な上昇は認められず(それぞれp = 0.320、p = 0.073)、急性の容量負荷による循環動態への影響は軽微であることが示唆された。一方で、高用量(2.0 g/kg)投与では投与終了直後に mLAPが有意に上昇し(p = 0.001)、前負荷の急激な増加を引き起こす可能性が示された。ただし、この上昇は投与後1時間にはベースラインに復した。
 イソソルビドの経口投与(2 mL/kg)では、mLAPおよびHRに対して統計学的に有意な変化は認められず(それぞれp = 0.320、p = 0.073)、短期的な循環動態への影響は最小限であることが示された。これは、静脈投与とは異なり、経口投与では血漿浸透圧の急激な上昇を回避できた結果と推察された。

結論
 本研究において、MRモデル犬に対する浸透圧利尿薬の急性期の影響を平均左房圧および心拍数を覚醒下でリアルタイムにモニタリングすることで、マンニトールとイソバイドが血行動態に及ぼす影響を検討した。その結果、マンニトールは用量に応じて急性に容量負荷を惹起する可能性が示唆され、特に2 g/kgの高用量では投与15分後にmLAPを有意に上昇させた。また、その効果は1時間後には消失していた。一方で、0.5 g/kgおよび1.0 g/kgの用量では、mLAPやHRに有意な変化は認められず、比較的安全に使用可能であることが示唆された。
 また、イソソルビドの経口投与(2 mL/kg)に関しては、高用量のマンニトールにみられたような mLAP の急性上昇が確認されず、短期間の使用においては心循環動態への影響が最小限である可能性が考えられた。イソソルビドは経口投与薬であり、静脈内投与とは異なり、緩やかに血管内へ移行するため、血漿浸透圧を急激に上昇させるリスクが比較的小さい結果と推察される。ただし、本研究は単回投与による急性期評価が主であるため、今後は反復投与や長期使用時の電解質バランス変動、さらには進行期のMR犬における影響をより詳細に検証する必要がある。
 MRは病期がステージB2の後期、もしくはC期において左房圧が高くなり、肺水腫のリスクが高まる。MRによる前方拍出量の低下と肺うっ血の進行は相乗的に動物のQOL(quality of life)を低下させる。本研究ではステージB期のモデル犬となったが、重度のうっ血性左心不全を呈するC期以降の症例に対して浸透圧利尿薬を使用する場合は、mLAPがさらに上昇し、L-CHFを増悪させる可能性も否定できない。したがって今後は、MRの進行度が異なる症例群や他の心疾患の併発例も含めて、マンニトールやイソソルビドの用量反応、投与タイミング、他の心臓治療薬との併用の有無を考慮した安全性評価が求められる。
 以上の結果から、特にマンニトールは投与量に応じて心負荷が増大するリスクがあるため、特に高用量使用時には分割投与などの対策が必要であると考えられた。一方で、イソソルビドは短期的に見れば比較的安全な選択肢となる可能性がある。しかしながら、MRの病期や長期投与の必要性がある場合には、いずれの薬剤であっても厳密なモニタリングと慎重な投薬設計が不可欠である。本研究の成果は、MR犬において、脳浮腫や緑内障といった頭蓋内圧や眼圧のコントロールが求められる臨床状況において、浸透圧利尿薬使用を検討するうえでの基礎的知見を提供するものであり、今後の多面的な臨床応用研究を通じて、より安全で効果的な治療指針の構築が期待される。
言語 ja
Abstract
内容記述タイプ Abstract
内容記述 This study aimed to investigate the acute hemodynamic effects of two osmotic diuretics—mannitol and isosorbide—on dogs with experimentally induced mitral regurgitation (MR), focusing on changes in mean left atrial pressure (mLAP) and heart rate (HR).
Five healthy beagle dogs underwent surgical chordal rupture to create MR models and were implanted with telemetry devices for continuous real-time monitoring. Mannitol was intravenously administered at doses of 0.5, 1.0, and 2.0 g/kg, and isosorbide was orally administered at a single dose of 2 mL/kg. Both mLAP and HR were measured before and for 12 hours following administration. Statistical analysis was performed using a linear mixed-effects model with Bonferroni correction.
Results showed that high-dose mannitol (2.0 g/kg) significantly increased mLAP immediately after infusion (p < 0.01), although the effect resolved within one hour. No significant changes in mLAP or HR were observed at lower doses or with isosorbide administration.
These findings suggest that high-dose mannitol may transiently increase preload in MR dogs and thus should be used with caution. In contrast, isosorbide appears to have minimal short-term effects on cardiac loading and may be safer for acute use in dogs with MR.
言語 en
学位名
学位名 博士(獣医学)
学位授与機関
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32701
学位授与機関名 麻布大学
学位授与年月日
学位授与年月日 2025-09-15
学位授与番号
学位授与番号 甲第188号
Rights
値 本論文の一部は以下に公表した。
Yao, J., & Aoki, T. (2025). Impact of Mannitol on Left Atrial Pressure in Dogs With
Mitral Regurgitation. Veterinary medicine and science, 11(2), e70274.
著者版フラグ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
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Ver.1 2025-12-15 02:16:32.616778
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